「やまとたちばな」屠蘇散づくり講習会

橘は、古来より大和の国日本において大切にされてきた聖木で、日本書紀や古事記、万葉集では、非時香果(ときじくのかくのこのみ)、つまり、永遠に香っている果実と表現されていました。
日本書紀によると、垂仁天皇の勅命により、田道間守(たじまもり)が、常世の国から永遠に香る果実(橘)を持ち帰ったと記されています。

着物の柄でもみかける橘の文様。
実物を見てみたいものだと、前から思っていました。
マングローブさんのご縁で、三重県鳥羽市にて見ることが出来ました!
ちょうど、鳥羽商工会議所の道沿いに植えられた「やまとたちばな」が実をつけていたのです。

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さまざまな柑橘のなかで、「やまとたちばな」と沖縄のシークァーシーだけが日本原産の柑橘種であることが、明らかになり、鳥羽市答志島の桃取地区には県の天然記念物に指定された「やまとたちばな」の木があります。
(農水省果樹試験場カンキツ部遺伝資源研究室(静岡県清水市)の研究者らの研究結果による)
野生では国内唯一の柑橘類ですが、全国的に姿を消しつつあり、環境省のレッドデータブックで絶滅危種に指定されています。
鳥羽市ではこの貴重な資源「やまとたちばな」の再生と、ブランド商品づくりに取り組んでいます。
今回、この「やまとたちばな」の果皮を使った「御屠蘇」作り講習会に参加してきました。

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屠蘇散は、中国三国時代に華陀という名医が十数種の薬草を調合して、酒に浸して飲んだのが始まりだといわれています。邪気を屠り、魂を蘇らせるところから「屠蘇」と名付けられ、「年の初めにこれを服するときは年中の災厄を避け、福寿を招く」と伝えられています。

日本での屠蘇の週間は平安時代、嵯峨天皇の弘仁年間に始まると言われています。
倭橘が当時の屠蘇には使用されていたと考えられます。延喜式には伊勢より橘が献上されており、答志島に橘の古木が現存することからも、鳥羽の橘である可能性が高いものと思われます。

こうしたことから、答志島桃取地区の果皮を使い、当時の屠蘇の処方に近いもので復元されました。

京都薬科大学附属薬用植物園 後藤勝実先生のお話を伺った後、調合された材料を小袋へ袋詰め作業へ。
一袋(約1g)は日本酒2合分。大晦日の夜、日本酒に一夜浸しておき、元旦にお屠蘇としていただきます。

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綺麗な女将さんと、袋詰め作業をいたしました。

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鳥羽にお越し頂いたお客様に対してお正月「やまとたちばな」の御屠蘇を各旅館で振舞うそうです。
綺麗な女将さんの帯まわりをご紹介。

青海波の小紋は、鳥羽の海を思わせます。

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紅葉の柄の紬に、赤系の帯と緑系の帯揚げ。
紅葉とクリスマスを意識した今の時コーディネートです。
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クリスマス柄の帯に、海の色の帯揚げと帯締め。

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クリスマスの楽しさが伝わる黒地の織り名古屋帯。

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纏め髪も美しい!

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お正月は、ぜひ鳥羽へ!
もしくは、この屠蘇散は、相差の五左屋にて販売されますので、年内にドライブしてはいかがでしょう。

語るも涙の牡蠣のお話は、後日に。。。




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Date: 2012.12.14
Category: 講座
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