中野みどり先生の紬の会

「中野みどり紬の会」――作品集『樹の滴』出版を記念して――
3月1日(土)2:00より「ミニ紬塾」
中野みどり先生のお話会に岳見町ぎゃらりぃへ出かけました。



この本で見ていた着物が、拝見できました。
手結絣の着物や、刺子織絣縞など。

そして、中野みどり先生は、桜染の赤みかかったベージュの着物をお召しでした。
こちらも本で拝見していて、とても柔らかい印象でしたので、実際の着姿に見とれておりました。

桜で染めると一言で言いましても、無媒染、アルミ、アルカリ、鉄、銅、と媒染がかわると色も変わります。
桜で染めた糸のバリエーション。

P1150769.jpg

同じ種類の木でも、採取の時期、部位、樹齢により、色が変わります。
また、生木と乾燥させたものでも違います。
新鮮な大根と切り干し大根では、味が違うのと同じと、わかりやすい例えでお話してくださいました。

草木染の堅牢度についてお尋ねしたところ、弱いものは、藍の薄いあさぎ色、紅花のピンク、くちなしの黄色。
紫は変色しやすいと、思いつくものをあげて下さいました。
褪色しやすい色は、染め重ねや、糸を寝かせてから使うなど、工夫されていらっしゃいました。

先に染めの事をあげてしまいましたが、お話会は糸のお話から始まりました。
染織家宗廣力三氏の個展で、糸の質感の良さに感じ入り、染織の世界に入られたこと。
37年織り続けられて、真綿の紬糸、節糸、玉糸、の織り味のある糸を好まれ、本来の糸の持っている美しさを大切にしていらっしゃいました。
縦糸に生糸を使用すると、緯糸を入れると滑りやすいため、強く打ち込むと出来上がりの生地が固くなってしまいます。
織りにくいけれども、経糸に節糸や真綿糸を使用し、ゆらぎがあって丈夫な着ここちのよい紬を追求されています。

精錬前の糸と、精錬後のお蚕さんが8の字に吐いた糸のウエーブが残る糸を、手に取り拝見させていただきました。
百聞は一見にしかず。
しかし、何も分からずに見るのと、丁寧に糸のお話を伺って見るのとでは、全く違います。
ウエーブが残る糸が出来ても、巻きとる時の指でつまむ力加減でウエーブが消えてしまうこともあるくらい、デリケートなものであるということも教えていただきました。

反物のミミがきちんと織られているものを選ぶことも。
この前の沖縄でも、まず角帯でミミがきれいに織れることから始めるお話と繋がりました。

きものギャラリー睦月さんのおかげで、こうしてお話を伺い、手に取って拝見することができ、感謝します。
また、仁平幸春さんや西川晴恵さんの帯との組み合わせも素敵でした。

西川さんの琉球藍で染めた糸で織られた帯は、藍の表情を活かしたものでした。
沖縄の琉球藍Uさんのところのだと伺ってましたので、お二人のお顔を思い浮かべながら、拝見させていただきました。

3月4日(火)まで、です。
ぜひ、お出かけくださいませ。



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Date: 2014.03.01
Category: 講座
Comments (2)Trackbacks (0)

この記事へのコメント:

りのりの

Date2014.03.02 (日) 00:44:05

とても有意義なお話でしたね。時間がなくてゆっくりお聞き出来なかったのが残念でした。
紬の奥の深い話を本当はもっとじっくりお聞きしたかったです。

はごろも

Date2014.03.03 (月) 22:10:58

りのりのさま☆
お忙しい中をお出かけされて、いつも前向きな、りのりのさんには、感心しておりますよ。
今回は、実物をたくさん拝見するよい機会でしたね。実物をみてからだから、本を読まれるとよいかも。

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